「ホワイトデーのお返しって何が良いの?」「女性が喜ぶ贈り物って?」
チョコレートが定番のバレンタインとは異なり、これといった決まりがないホワイトデーの贈り物。ホワイトデーが近づくと、お返しに悩む男性は少なくないようです。そんな時にお返しを選ぶ基準となるのが、お菓子の意味。普段言葉にできない気持ちをお菓子に込めることができれば、相手にも一層喜んでもらえること間違いありません。
しかし、実は人気のあるホワイトデーの贈り物の中には伝えたいことと真逆の意味を持ったものもあるのです。2023年のホワイトデーは3月14日の火曜日。せっかくのホワイトデーだからこそ、誤解を生むようなプレゼントはなるべく避けたいですよね。
今回はホワイトデーのお返しのお菓子に込められた意味を、贈り物ごとにそれぞれ解説します。
ホワイトデーとは?
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ホワイトデーのお返しの贈り物
ホワイトデーとは、一般的にバレンタインデーにチョコレートをもらった男性が、そのお返しとして女性に贈り物をする日。プレゼントはチョコレートやキャンディー以外にも、アクセサリーやハンカチなど、お菓子以外の贈り物も人気です。
近年では恋愛感情を伴わない、知人に配るための「義理チョコ」や、友人に渡す「友チョコ」などのお返しも行われており、ホワイトデーというイベントの多様化が進んでいます。
ホワイトデーっていつ?
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ホワイトデーは毎年3月14日
ホワイトデーは毎年バレンタインデーの1ヶ月後。なお、2023年のホワイトデーは3月14日の火曜日です。
ホワイトデーの由来って?
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青と白を基調としたプレゼント箱が多い
西洋が発祥であるバレンタインデーと異なり、実はホワイトデーに贈り物をする文化は日本で発祥したもの。男性からお返しを渡す文化がアジア圏内でも広まり、中国や韓国、東南アジアでも習慣化しました。
ホワイトデーの起源には諸説ありますが、その多くが企業の宣伝販売のため。今回はその中でも強く支持されているものを紹介します。
起源
2月14日のバレンタインデーは、3世紀にローマ皇帝に結婚を禁止されたローマの若者達の愛を、密かに結婚式を挙げることで守り抜いたキリスト教の聖職者、聖バレンタインの亡くなった日。その死から1ヶ月後の3月14日に、救われた若者達が愛を誓い合ったことからホワイトデーは生まれました。
その記念日に合わせ、恋人にお菓子を渡す文化を考案したのが日本のお菓子メーカー企業。代表的な説として、和菓子の老舗である石村萬盛堂説と、全国飴菓子工業協同組合説があります。
石村萬盛堂説
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マシュマロデーをホワイトデーの起源とする説もある
ホワイトデーの起源のひとつは、鶴乃子という和菓子で有名な「石村萬盛堂」が、1978年からマシュマロデーとしてチョコレートをマシュマロで包んだお菓子を売り出したという説。
そのお菓子の見た目から名称をマシュマロデーからホワイトデーと変更したところ、他の業界も贈り物ブームに参入しやすくなり、現在のホワイトデーが始まったといわれています。
全国飴菓子工業協同組合説
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全国の飴菓子企業が協力して宣伝したキャンディー
もう一方の説は、ホワイトデーにお菓子を渡すという文化がまだ普及していなかった当時の日本で、「全国飴菓子工業協同組合」がキャンディーを渡す文化を定着させようとしたという説。
キャンディーの日として他企業と協力して百貨店やラジオ広告等で宣伝を始めたことで、次第に今のホワイトデーの習慣が定着していったといわれています。
ホワイトデーのお返しの意味は?
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贈り物の多様化が進んでいる近年のホワイトデー
バレンタインデーは女性から男性へチョコレートを贈る日。ではホワイトデーはどんなお返しをするのが一般的なのでしょうか。
ホワイトデーにあげるものとして一番人気なのはやはりチョコレートやキャンディーなどのお菓子。プレゼントとして選ばれるお菓子の種類が増えたことにより、ホワイトデー限定商品なども販売され、お返しの多様化は年々進んでいます。
これを見れば安心!人気のお菓子の意味一覧
ホワイトデーのお返しとして人気のお菓子。実はそれぞれのお菓子に込められた意味があるのをご存じでしょうか。贈り物により深い想いを込めるためにも、お菓子選びはとても重要です。
ここからはホワイトデーによく選ばれるお菓子と、その深い意味を紹介します。
キャンディー
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外国では紀元前2000年から、日本でも1000年以上前から親しまれる飴
キャンディーの意味は、「あなたが好きです」。
ホワイトデーに渡すお菓子としても、代表的な物の一つです。口の中で長い間甘さを楽しめる点が、恋愛に関連する意味に繋がったのでしょう。
またキャンディの味にもそれぞれ違った意味が込められています。例えば、ブドウ味には「酔いしれるような恋」、りんご味には「運命の相手」など。どの味を選んでもハズレがないので、好意を伝えられるのがキャンディーのおすすめなところ。自分の言葉にできない気持ちを、全てキャンディーにまとめて贈って見るのも良いかもしれません。
マシュマロ
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ホワイトデーには渡さない方がよいマシュマロ
マシュマロの意味は、「あなたが嫌いです」。
元々ホワイトデーの起源でもあるマシュマロは、当時の石村萬盛堂が掲げたコンセプトとして、「あなたからもらった愛を僕の優しさで包んで返すよ」という誠実な意味を込めらていました。しかし、時が経つにつれ「優しくお断りする」といった真逆の意味として伝わるようになってしまったのだとか。
マシュマロの柔らかさや儚い口どけが、「優しくお断りする」というイメージを定着させてしまった原因の一つなのかもしれません。もちろん広い世代に好まれるお菓子ではありますが、誤解を避けるためにもマシュマロは選ばない方が無難でしょう。
マカロン
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見た目も美味しさも一級品のマカロン
マカロンの意味は、「あなたは特別な人」。
他のお菓子と比べても高級感のあるマカロンにピッタリの意味が込められています。「特別」というのは恋人に限らず親しい相手も含んでいるので、どんな関係性の相手にも渡すことのできるお菓子として人気です。
クッキー
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アイシングクッキーやラングドシャなど種類が分かれているクッキー
クッキーの意味は、「あなたとは友達のままで」。
クッキーはサクサクしていてしっとりとした食感ではないため恋人らしさがなく、気楽に贈ることのできるお菓子です。そのため恋愛対象というよりも友人として付き合っていきたい、と相手には想像されやすいかも。
大勢に配るお菓子としてのイメージから、「あなたは多くの中の一人」、と解釈されることもあるようです。
バームクーヘン
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バームは木、クーヘンはケーキという意味
バームクーヘン(バウムクーヘン)の意味は、「幸せが長く続きますように」。
バウムの語源がドイツ語で「木」、という意味である通り、バームクーヘンは木の年輪のような模様をしています。そのため何重にも重なった層が「幸せが重なる」といった意味を表すのだそう。
バームクーヘンは結婚式の引き出物として選ばれることも多く、これからも長く付き合っていきたい、という意味を込めるにはピッタリのお菓子です。
キャラメル
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食感が特徴的なお菓子であるキャラメル
キャラメルの意味は、「あなたといると安心する」。
キャラメルは口の中で次第に溶けていくミルクと砂糖でできたお菓子です。溶ける時には甘い風味と温かさを感じられるキャラメルは、相手と打ち解けるようなイメージを持つことから、「安心する」という意味が込められるようになりました。
お互いの信頼関係を再確認する、といった意味を込めて渡すのも良いかもしれません。
マドレーヌ
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二枚貝のような形をしたマドレーヌ
マドレーヌの意味は、「あなたともっと仲良くなりたい」。
マドレーヌが二枚貝の形をしていることがこの意味の由来です。2枚が重なり合っていることから、より親密になりたいというイメージを持つマドレーヌ。日本では昔から貝を縁起物として捉えることがあり、2枚貝は円満な関係を表すとされてます。
あなたとの距離をさらに詰めたい、というアピールの意味も込められるので、ホワイトデーの贈り物にふさわしい意味を持ったお菓子です。
チョコレート
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ホワイトデーに贈ることは少なくないチョコレート
チョコレートといえば、バレンタインを代表するお菓子。チョコレート自体に悪い意味はありませんが、ホワイトデーに渡すのは控えておいた方がいいかもしれません。
バレンタインにチョコレートをもらったお返しとしてチョコレートを返すのは、「あなたの気持ちは受け取れない」という意味になってしまうからです。義理や友人に普段のお礼として渡すには問題ありませんが、もしも本命としてお返しするのであれば、チョコ以外を選ぶ方が良いでしょう。
アップルパイ
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海外では贈り物としてメジャーなアップルパイ
アップルパイは、伝わる人には伝わるダジャレを込めた贈り物。実は3月14日はホワイトデー以外にも、πの日、数学の日、と呼ばれます。この習慣は円周率の概数としてなじみ深い3.14という数字を日付に当てはめたのが始まり。ここから「パイ」繋がりで3月14日にアップルパイを贈る習慣が生まれました。
実際、ホワイトデーに贈り物をする文化のない海外でも、パイを贈る習慣は残っています。あまり知られていない習慣なので、相手に意味が伝わらない場合も。そのため、お互いの関係性を踏まえて贈るかどうかを考慮してみると良いかもしれません。
特別な意味を持たないお菓子
贈り物として人気のあるお菓子でも、必ずしも意味が込められているわけではありません。意味がないからこそ気軽に渡すことのできるお菓子も多くあります。そんな恋愛にちなんだ特別な意味はないものの、贈り物として人気を誇るお菓子を紹介します。
和菓子
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和菓子(桜餅)は日本国内はもちろん海外でも人気の和菓子
記念日に限らず一年を通して喜ばれる贈り物である「和菓子」。
ホワイトデーの起源が西洋由来であることもあり、和菓子の中で特別な意味が込められた物はありません。広い層に好まれる和菓子であれば、感謝の意を誰にでも気楽に伝えることができるでしょう。
プリン
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子供から大人まで幅広く人気のあるプリン
一見意味が込められていそうで、特に特別な意味を持たないのが「プリン」。
女性に好まれやすいプリンは、値段も手頃なものから高級なものまで、相手に合わせて選ぶことができます。ただし、賞味期限が数日以内と短いので、プレゼントするタイミングは慎重になる必要があるかも。
ラスク
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軽くてサクサクとしたラスク
シンプルなお菓子であることから、おやつとしても日本で親しまれてきた「ラスク」。
特別な意味が込められているわけではないからこそ、気軽にプレゼントできるお菓子の一つです。ぜひ自分なりの気持ちをこめて、相手にピッタリなラスクを贈ってみては。
ケーキ
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相手の好みに合わせて選べるのもケーキの魅力の一つ
ホワイトデーを含む、あらゆる記念日の贈り物としてまず最初に名前の挙がる「ケーキ」。しかしバームクーヘンなどの例外を除けば、意味が込められたケーキはほとんどありません。
チーズケーキやチョコレートケーキなど、絶大な人気を誇るお菓子であるからこそ意外に思うかもしれませんが、意中の相手に贈るものとして他の記念日でも贈るケーキはホワイトデーには選ばれにくいのかもしれません。
ただ意味が込められていなくても、ケーキは種類も多く相手の好みが別れやすいスイーツ。相手の好みに合わせて選んだケーキは、間違いなく素敵な贈り物になるのではないでしょうか。
お菓子以外のお返しはあり?
元々はお菓子メーカーの宣伝販売のために始まったホワイトデーの贈り物文化。しかしその文化が定着するにつれ、お菓子以外の贈り物も選ばれるようになってきました。ここではお菓子以外の贈り物の中でも特に人気のある3つのお返しを紹介します。
ハンカチ
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プレゼントの定番アイテムであるハンカチ
ハンカチの意味は、「別れ」。
中世のヨーロッパでは、戦争に向かう兵士に恋人の女性がハンカチを贈ったという話が残っています。離別を想像させることから、恋人への贈り物の中では避けられてたハンカチ。しかし、最近ではそういった意味は含まれないとされる考え方も増えており、他の贈り物と合わせて贈ることが好まれる傾向にもあるようです。
指輪
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プレゼントの中でも特に特別な意味を持つ指輪
指輪の意味は、「結婚、永遠」。
意味の由来はもちろんエンゲージリング。恋人へのプレゼントの中でも特に大きな意味を持つ贈り物です。結婚という意味を持つため、結婚までを考えている相手に真心を込めて贈るのにはおすすめの贈り物です。
花
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赤や白系統のバラには特に恋愛に関する意味が込められています
ホワイトデーに贈る花自体には、意味はつけられていません。しかし、特にバラの花はお返しとして人気がある贈り物。赤いバラは情熱的な愛情、白いバラは純潔や清純など、異なった色には異なった意味が込められています。
意味に合わせて選ばれたきれいな花束は、相手にも間違いなく喜んでもらえるプレゼントなのではないでしょうか。
想いを込めた最高のホワイトデーに!
今回はホワイトデーの由来や歴史と、人気のある贈り物の意味を紹介しました。
伝えたいことは同じでも、少しずつニュアンスの異なるホワイトデーの贈り物。紹介した贈り物以外にも、ホワイトデーのお返しにぴったりなものはまだまだあります。意味だけが贈り物を選ぶ基準になるわけではなく、やはり大事なのは相手のことを想う気持ち。
相手にとって一番のお返しをするためにも、まずは自分の気持ちにぴったりの贈り物を探し始めてはいかがでしょうか。